しょうの自由帳

自由に生きる人のライフログにしようと試みるも書けないことが多すぎて企画倒れ

現状の相場におけるスイングトレードの有効性とその理想パターン集【スイングトレードとの出会いその2】

スイングトレードの有効性

その1の記事では、自分がスイングトレードに出会った経緯を書いてみた。いわばボトムアップの記事。今度はトップダウン式にスイングトレード礼賛記事を書いてみたいと思う。そして現在自分が理想とするトレードの形についても。

「勝ちやすさ」

相場には様々な勝負の手法がある。デイトレードスイングトレード、ポジショントレード、中長期トレード。これは個人的な考えだけれども、現状はスイングトレードが一番「勝ちやすい」手法だと考えている。日本市場はとにかく引け~寄り付きでのギャップがデカイ。だからGU、GDはできれば利幅として取りたい。デイトレではこれはできないし、なによりデイトレでは多額の資金全てを常時回転させることができない。また、ボラティリティや地合いの変化も非常に激しいため、ポジショントレードも難しい。アベノミクス相場が煮詰まってきた今、中長期投資をするには割高な銘柄ばかり。なので今勝ちやすい手法はスイングトレードだと考えている。どの手法でも勝てる道はあるけれども、相場毎、時代毎に勝ちやすい手法は変化するはずで、できるだけ楽して勝つには相場にあった手法を採用すべき。

 

個人的適性

また、個人的な能力・性格もスイングトレード向きだと考えている。生来反射神経が鈍く、注意散漫、優柔不断な僕はデイトレで求められる即決即断や臨機応変さな対応ができない。とはいえせっかちなところもあり、地合いに反して中長期銘柄をロングで持つこともできない。これらを考慮しても自分にとってはスイングトレードがもっとも合う手法のようだ。

 

理想のスイングトレード

じゃあ理想のスイングトレードって何さ、という話になる。小難しい手法は別として、端的に言えば「初動を捉えるトレード」だ。マーケットには人の意志が垣間見えるときがある。マーケットメイカーがかすかに残す爪あとを抜け目なく捉えて、ありがたくそこに参加させてもらう。最近ちょっと話題になった画像をとりあげると、「おまる」なりなんなりマーケットメイカーが密かに動き出しているのを捉えて、「みぃーつけた」と列の先頭近くでジョインする。「ええこと企んでますなあ、ちょっと乗らせてくださいよあんさん....」って感じ。

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こういうやり方のいいところは、もちろん(シナリオ通りにいけば)値幅をとれること、落ち着いて仕込めることなどもある。しかし最大のポイントはうまく決まった時の「してやったり感」にあると思う。獲物が想定通りに動いてくれたときの喜びは本当に大きい。中毒になってしまうほどだ。いかに、初動を読み解くパターンを現状知っている限り列挙する。どれもこの1ヶ月以内に出くわしている。

 

1.地合い読み

最近では12/8から日経平均は調整入りしたわけだけれども、その初日で「これは調整入ったな」と察知して空売りを仕掛けておく。中でも原油安が材料となっているのだから、日揮とかそういう売られやすそうな銘柄を仕込んでおく。あるいはすでに調整が始まっている安全銘柄(今回で言えば富士フイルム)など(前回の記事参照)。このように、ショートなら材料の恐怖や値動きの恐怖がホルダーを緊張状態に置いている中、地合いが追い打ちをかけるように恐怖に拍車をかけるような銘柄をベストタイミングでショートしたい。ロングなら、地合いの安心感に加えチャートも安心できて、ホルダーが売りたくならない銘柄をロングしたい。

 日経平均(12/19時点日足、12/8は最高値をつけた陰線)

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日揮(12/19時点日足)

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富士フイルム(12/19時点日足)

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2.買い支えへの乗船

たとえば11月半ばからのマネーパートナーズグループ。11月中旬より発射台に乗るように綺麗に支えられながら騰がりつつあった。そして11月下旬に加速。その初動で乗っておく。みんなが気づいて盛り上がったころにはすでに安く仕込めている。

マネーパートナーズグループ(12/19時点日足)

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3.仕手筋への乗船

たとえば、12月のキャリアリンク。階段状のチャートで明らかに仕手筋が触ってそうな形をしている。しかも反発ポイントが決まって25日線付近での底打ち確認後である。こういう仕手銘柄も市場に注目される前に察知して乗船しておきたい。仕手銘柄でいえば最近はコメ兵、アイロム蝶理ブロッコリーなどがあった。

キャリアリンク(12/19時点日足)

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4.ブレークアウト先回り

たとえばカシオ。9月に調整が入ってからずっとぐずぐずしていて、追加金融緩和発表後もまたグズグズ。しかし皆に忘れられた11半ば~下旬にダブルボトムを形成してから雰囲気一変、一気にYHまで駆け上がった。似た動きをした銘柄としては他にビックカメラミネベアスクエニ、タサキなどがある。

カシオ(12/19時点日足)

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ビックカメラ(12/19時点日足)

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ミネベア(12/19時点日足)

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スクエアエニックス(12/19時点日足)

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タサキ(2014/12/22、週足)

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5.近いうちに噴きそう期待

たとえば12月の日本ファルコム。いい感じに底練りをしていて、しかも市場はマーベラスを中心としてゲーム銘柄にやや注目があつまっていた。ニュースが一発出ればどこかで噴きそうだし、しばらく持っていてもたいして値下がりはしそうにない。こういうのも事前に仕込んでおけると理想だ。あるいは貸借銘柄に指定されたガンホーなど。

日本ファルコム(12/19時点日足、噴いたのは12/18:右から2本目の陽線)

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ガンホー(12/19時点日足、貸借銘柄指定1週間後噴いた)

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6.セクター需給の先読み

日本市場は12/8より調整し始め、12/16、17と底打ちがあって復調した。実は、調整の最中地味に底堅く強かったセクターが存在していた。それが鉄道セクター(JR西日本JR東日本JR東海、京成、京王など)。サゲサゲの相場でも底値固く、陽線まで引いている。これらを事前に察知し、下落トレンドが(終わる前からとはいわないまでも)終わった瞬間一気に「次上がるのはこれ!」と決め打ちショットガン買いができたらどれだけカッコイイことか。

 

JR西日本(12/19時点日足)

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JR東日本(12/19時点日足)

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JR東海(12/19時点日足)

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京成(12/19時点日足)

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京王(12/19時点日足)

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7.アルゴ読み

これはもはやスイングトレードではなくデイトレードの話題だけれども、市場に出回っているアルゴや大きな話題を読んでいる売買主体(イナゴなど)の行動特性をしっかり把握し、アルゴの動きを読んで「今日はこのアルゴだな」と自信をもって初動で仕込めると「シメシメ」と思えて楽しい。12/19のマーベラスなどがわかりやすい(詳しくは先日の記事参照)。

マーベラス(12/19前場終了時、5分足)

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