最強の鴨川レシピ
鴨川は最強
僕が京都に住み続けたいと思う最大の理由は鴨川だ。鴨川は本当に素晴らしい。春は桜並木、夏は緑と水の遊び場、秋はポカポカ憩いの場、冬は夕日が冴え渡る。穏やかな流れに和み、水鳥を観察するもよし、大雨後の増水にハラハラし、オオサンショウウオさんを探すもよし。あらゆる季節、あらゆる天気において顔が異なり、どれも素晴らしい。
中でも最強なのは秋の鴨川。
最強の鴨川レシピ
1. 視覚
秋晴れの空、眩しい日光。適度な水量で穏やかに流れる透明度の高い水、水面は日光を反射している。鯉がゆらめいている。鴨はゆるりゆるり泳ぎ、サギは虎視眈々と獲物を狙っている。草が生い茂り、川原の桜は紅葉し始めている。川では子どもたちが楽しそうに遊び、老夫婦は散歩。カップルは二人並んで座っている。
2. 聴覚
休日は車の雑音が少なく、静かだけれど無音じゃない。水流の音、風にゆらめく葉の音、子どもたちの遊び声が混ざった得も言われぬ音。
3. 嗅覚
太陽のもと、草と水のほんわかした匂い、おもわずクンクン嗅ぎたくなる。
4. 触覚/温覚
背中を太陽の光が温める。川原を歩けば、石が「僕はここにいる」という感覚をしっかりと足元から伝えてくれる。川原に座れば、草が最高のクッションになってくれる。風が心地良く、深呼吸すれば胸がスッキリ洗われる。
これらがいいカンジに混じりあうと、最強の鴨川のできあがりだ。この素晴らしさは写真や動画では決して伝わらない。秋の週末、ぜひ京都にいらしてみてはいかが。最強の鴨川があなたを待っています。
今日は鴨川河川敷にいくだけで「生きててよかった」と思える日。ノーリスクのボーナスステージだ。
— しょう@専業化計画 (@show1225x) 2014, 10月 26
追記
「五感のうち味覚が足りないじゃないか」という方に朗報。鴨川のヌートリアは美味しいらしいです。魚では鯉やゴリもいます。水鳥で食べられそうなのは鴨くらいでしょうか。
しょう