8人兄妹10人家族に幸せを分けてもらった話
潜入、大家族
愛知県某所。日系ブラジル人のお家にお邪魔した。お父様には教えを乞い、息子さんとは友人、そんな家族の自宅にMTGついでにお邪魔した。以前から8人兄妹(男4、女4)10人家族と伺っていたので、どんな雰囲気なのかとすごく楽しみだった。同時に、名前を覚えるのが苦手な僕は、少しナーバスだった。
しょう「お邪魔しまーす!」
三男「おー久しぶり!!今日はどうだった?」
四女「あ、びっくりドンキーの人だ(゜o゜;」
奥様「しょうくん、お久しぶり」
今この家には留学中の長女以外の9人が住んでいて、そのうち社会人でまだ帰宅していない長男次男を除いた7人が揃っていた。お父さんもお母さんも子どもたちも、自分の部屋に閉じこもることなく、みんなでリビングでがやがやがやがや。勉強中のポルトガル語のことで少し盛り上がった後はすぐに夕食。チキン、サラダ、ライス、うん、ブラジル風。途中で長男、次男も帰宅して、食事中も会話は盛り上がり続ける。
お父様「今日はどうだったの?」
四女「今日は習い事少なくってラッキー。ほんとは2つあったんだけど、今日はひとつだった。」
三男「四女はホントたくさん習い事しててね。なにしてるんだっけ。」
四女「うーんと、英語と、塾と、ピアノと、陸上クラブと…」
しょう「すごいね(笑」
お父様「英語喋れるようになったよね。しょうくんの前で話してみなさい?」
四女「ハロー、マイネームイズ」
奥様「(前略)ブラジル留学ね!あ、三男もブラジル行ってたけど色々あったのよね。あのとっておきの面白い話もう一回して聴きたい!」
次男「あ、聞きたい聞きたい。」
四女「聞きたい聞きたい!」
三男「あ、あの話ね。えーと...」
しょう「次女ちゃんは何やってるの?」
次女「あ、吹奏楽部です。」
お母様「そうなの、でもほんとはバスケ(記憶曖昧)やりたかったんだけどそっち才能あるって誘われて」
次女「うん、そうほんとはね。」
四女「ふーん。」
お母様「そうそうそれでそれで、、、、!」
三男「いやーでもブラジル家族でいった時は楽しかったね。」
お父様「釣りとかしてさ。」
三男「でもお母さんもブラジルいったときすごかったじゃん。すごい馬乗りこなして」
お母さん「あーでもあれは勝手に暴れたのよ。」
三男「いやでもわざとでしょ。」
お母さん「昔は馬乗りこなしてたからね。遠出するときは。」
三男「お父さん昔は厳しかったよね。」
次男「厳しかった厳しかった。」
三男「でも娘ができてから凄く甘いんだ。」
お父さん「え、そうかなあ」
今日の話から昔の話まで、学校の話から家族の話まで、話題が尽きない尽きない、笑いも尽きない尽きない。本当に楽しかった。夕飯が終わってからはコーヒーとお菓子を嗜みながら少し真面目な話。お父様と三男と僕で日本の税金の制度とか。
そんなこんなであっという間に22時前。幸せな家族から幸せを一杯もらって新幹線で帰宅。
以下、しょうが感じたこと:
似てない
今まで社会人の長男、大学生の三男と四男、9歳の四女の4人とは個別にあっていて、今回新しく会うのは留学中の長女を除いた3人だった。次男、次女、三女。でも会ってみてびっくり。みんな顔が似ていない。今まで会った4人も似てないなーと思っていたが、残りも似ていない。そもそも、お父様も奥様も日系ブラジル人とはいえ血筋は純日本人。なのにハーフ顔。お父様に至っては瞳の色も綺麗なグリーンだ。子どもたちは日本人顔から南米系?の顔まで、地黒から白い人まで、直毛からパーマまで。日本の血しかはいっていないのにどういうことだろう。
大人
子どもたちの大人っぷりには目を丸くした。皆大学生以上の男性陣はさておき、小中高生の女性陣3人が素晴らしい。(皆それぞれ違った味だけど顔が整っていて可愛かったのは置いておいて)、皆大人だ。信じられないくらい話がうまい。普通に大人と話せる。言葉だけじゃない。上品に笑う仕草や、話の間、トーン、全てが大人びていた。年上の男性陣を凌駕する勢いで。四女なんか人前で一丁前にいいこぶってソーサーをふきふきしていた。
これが大家族か、と思った。下の子は小さいうちから大きな兄妹と話をしていて、大人と話慣れているし、精神的にも早熟なのだ。自分も家族ができたら一人っ子にはさせたくないなーとつくづく思った。
まさに一家団欒
こうした個々人の外見や振る舞いの話は単なるおまけ。これこそがこの家族の一番の魅力だ。まず、一家が同じスペースをきちんと共有している。各自部屋に行くこともあるが、夕飯前後は必ずみんな揃う。そして話題も尽きない。テレビには一度もお世話になることがなかった。実際あまりみないらしい。明るく元気ハツラツなお母さんが中心になって、家族みんながお互いに興味をもって「今日はどうだったの」とか聞いている。そこから話題はどんどん膨らんで、みんな笑顔になる。
こんな家族ドラマだけかと思っていた。驚いたし、こんな家族を作れたらどんなにか幸せだろうと心から羨ましく、そして目標にしたいと思った。
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