しょうの自由帳

自由に生きる人のライフログにしようと試みるも書けないことが多すぎて企画倒れ

ブラジル留学準備:パラナ日伯商工会議所関係者とのディナー

留学準備は書類と語学にとどまらず

しょうはブラジル留学を決めた。留学のための申請書類や語学学習と並行して、ブラジルでビジネスのタネを見つけるための活動も積極的に行っている。むしろそれがメインだ。
4月某日。ブラジルの友人伝いでチャンスを手に入れた。ブラジル、パラナ州のパラナ日伯商工会議所の使節団がちょうど訪日しており、日本各地で商談やPRを行っているとのこと。彼らが大阪に一日だけ滞在するとのことで、その貴重な夜をご一緒させていただいた。

 

いざ会食へ

場所は心斎橋、大阪日航ホテル某和食屋。もっぱらパラナ市議会議員の方とその弟にあたる方(日本在住)と話していたが、短い時間でも貴重な情報収集と次への布石ができた。兄弟水入らずの時間にお邪魔させていただいて本当にありがたい。今回の使節団は主に日本の中小企業のブラジル進出を交渉しに来ていた。つまり限られた大企業ばかりが進出していた従来の流れが、今まさに変化しつつあるのだ。これはかなりのGood Newsだ。商社では採算が取りにくい、中小の進出が広まれば、僕のような個人が活躍する機会は増える。

今後については、パラナ日伯商工会議所との継続的連絡を約束していただいた。また、今回会食した方の知り合いで、Nippon Juice Terminal(日本の濃縮オレンジの8割近くをブラジルから輸入している会社)の役員で、その他協会の理事もされているという方を紹介してくださることになった。ここから次なるチャンスを見出したい。

こうしてみると、今回の会食は成功のように思えるが、そんなことはない。極めて凡庸な結果で、終わった後はむしろ悔しささえ残った。会食先ではたまたま商工会議所の会頭の方にお会いできた。もちろん名刺交換と挨拶はしたのだが、最大のチャンスをのがしてしまった。それは会計待ちの時。僕たちは会計レジに近い席にいたのだが、会頭の方が会計時に僕の近くに数分座った。僕は”空気を読んで”何も話さずじまい。この時、この数分間で自分の思い、考えを伝えることができていれば....。そうすれば彼の頭のなかに「しょう」という人物がよりはっきりと記憶され、より大きなチャンスをつかめたはずである。しかしできなかった。少しの勇気とエレベーターピッチへの慣れが足りなかった。こんなことでは今後現れるチャンスをことごとく逃しかねない。事実、本日最大のチャンスをたったいま逃してしまった。

個人事業主は行動力が命。看板ではなく人間関係で信頼を獲得し、持ち前のコネと実行力で価値を提供する。もっと貪欲に、素早く、しつこく行動しなければそうした人間関係、コネは得られない。結論としては、もっとナンパを頑張ろうということと、今回の僅かなチャンスを最大限活かし、次の挑戦への切符を勝ち取ろうということ。

 

その他感じたこと

数多くの日系ブラジル人の方と会ってきたが、一貫して感じたのは愛と紳士性だった。彼らがブラジルでも上流階級に属するということを差し引いてもなお彼らには古きよき愛と紳士性があると感じた。まずは愛。仕事より家族優先。家族都の時間を確保するために仕事を断る。年に数度数十人から百人の親族が集まってパーティをする。親友との繋がりを重んじ、どんなに忙しくとも親友との談笑には数時間でも付き合う。そのために仕事を断ることももちろんある。次に紳士性。立ち居振る舞い、考え方が紳士だった。服装、背筋、話し方、どこをとっても洗練(sophisticated)されている。そしてほのかに伝わってくるベンチャースピリット。挑戦する若者を心から応援し、自らも挑戦を続ける、そんな人柄を感じた。
(なお、どうやら最近の日系人は現地ブラジル人と完全に同化しつつあり、彼らが持つ紳士性や勤勉性などが失われているようで、彼らはそれを嘆いていた。)

 

今回は悔しかったが、何も利益がなかったわけではない。最低限持ち帰るべきものは持ち帰ってきた。引き続き頑張っていこう。

 

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しょう