ゴールデンウィークのナンパ修行録
2014年のゴールデンウィーク
ゴールデンウィークでやるべきことは3つだった。休むこと、ブラジルについて勉強すること、ナンパにおいて声掛けへの抵抗をなくすこと。地元の友人の結婚式に出たり、昼から酒のんで駄弁ったりと休みは十分満喫し、初日と最終日は消化。中日は毎回4時間渋谷の丸善・ジュンク堂書店に居座ってブラジルについても勉強し、往復の2時間でポルトガル語を勉強。残りの5~7時間はナンパに費やした。無駄も多かったが収穫も多かった。
修行の内容
連日渋谷のセンター街に立ってひたすら声掛け。とにかく、声をかけて笑ってもらう、これが目標だ。声をかけることを日常に近づけるのだ。会話(声掛けして反応があった数)二桁という甘い目標値でやっていたが、意外と大変だった。場所選びを間違えて大幅にタイムロスをしたからだ。2日目にはおしゃれな人が多そうという理由で原宿に行ってみるも、かわいい人はかならずカップルで、ソロ/女友達のグループを形成していたのは声掛け基準を下回る人ばかり。カップルに羨望の眼差しを向けながら見渡すと誰にも声かけたいと思えない。精神的にかなり辛い街だった。3日目も戦術を変えてみようと渋谷のハンズを回ってみるも、人は少なく、階段上下運動により体力だけが奪われた。今回の件で失敗した場所にはナンパ目的では二度と行かないと誓った。
そんなわけで実は一番順調だったのは1日目。散髪・勉強を終えた18時頃から3時間で14人と話すことができた(ちなみに2日目11人、3日目7人)。しかし、3日目の最後の最後になっても渋谷では一切番号交換をすることができなかった。会話が目標だったので番号交換には目をつぶることにしていたが、とはいえ自分のオシの弱さには辟易する。この点は今でも大きな課題だ。
しょう「いいプリクラとれた?お、その白い服めっちゃ似合ってるやん。しかもペアルックっぽい。あれ?二人は姉妹?」
女性*2「なにそれ(笑。初めて聞いたわ(笑」 歩き出す
しょう「まってまって。いや絶対姉妹でしょ。いやーどっちにしようか迷うなあ~」
女性*2「いやいやいやこれから二人で飲み行くし。」
しょう「ほんと!?混ぜてよ!」
女性*2「ムリムリ。」
しょう「そっか。わかったありがとじゃまたね。」
だいたいこんな感じ。断られてからが勝負なのに、簡単に引いてしまう。ダメなんだとわかっていてもお人好し。自分が一緒にいたほうがその後の時間が相手にとってもっと楽しくなると自己暗示してもまだお人好し。一度は通報されるくらいしつこく付いていったほうが加減がわかるし、通報されれば飲み会のネタにもなるだろう、と言い聞かせてもまだお人好し。お人好し、お人好し、お人好し。空気を読んじゃだめなんだ、空気を壊して巻き込んで、楽しませる、揺さぶる、これが必要なんだ。わかっていてもできないでいた。
新宿で報われる
3日目の夜、渋谷から新宿に移動した。ここで瞬時に空気が変わったのを実感した。
人が温かい!
新宿に来てはじめてわかった。渋谷はやっぱりナンパが日常茶飯事だし、センター街に人が一極集中で常にごみごみしていてせわしない。遊び慣れた人が多く集まる土地柄でもある。一方新宿は渋谷と比べれば人は分散しているから街全体もまだ落ち着いていて、人柄も落ち着いた人が多い。これは行ける、行けるぞ!と喪失していた元気を回復させ、東南口で一人目に声をかける。
しょう「今日は良い一日だった?」
女性B「え、まあ。」
しょう「ほんと?いいことあったの?」
女性B「うーん。あんまり…。」
しょう「そんな、ゴールデンウィーク夜更かしできる最後の夜なんだから、もっと楽しまなくちゃ。あ、これカフェのコスチュー、じゃなくてユニフォーム?」
女性B「制服ね。」
しょう「へー、じゃあ今日はカフェでバイトしてたんだ。ゴールデンウィークなのに大変やったね。」
女性B「まあ。。。。」
しょう「いや、ゴールデンウィークそんなんじゃだめだよ。飲みに行こうぜ、きっと楽しいよ!」
女性B「え、時間ないし...。」
しょう「うーんじゃあ終電まで。」
女性B「いや...。」
しょう「じゃあ30分だけ。俺もその後友達と飲み会あるからさ、いかなきゃいけないし。」
女性B「じゃあ30分だけなら…」
一声目で居酒屋連出し成功。こんなに軽いものだとは思わなかった。結局終電まで飲んで、僕は友人との飲み会に。女性は帰っていった。新宿ありがとう。
ゴールデンウィーク収穫なし、というのはなんとか避けられたけれど、課題は山積。とりあえずオシの強さを身につけたい。
Play the Game
しょう