しょうの自由帳

自由に生きる人のライフログにしようと試みるも書けないことが多すぎて企画倒れ

【株の反省】アデランスの特殊需給解消に乗りたかった話

遡ること去年の12月22日。EDINETでアデランスの大株主スティールパートナーズの変更報告書(短期大量譲渡)が出された(http://goo.gl/1J6Lkc)。中身をみてみると保有比率21.73%→0.62%と大胆な大量譲渡。一部を市場内で売却し、残りをファンドの出資者に現物株として渡していることが読み取れる。更に遡ってみるとスティールは9月頃からアデランス株の保有割合を減らし続けており、これまでの下落トレンドはスティールの大量売りが原因だったとわかる(http://goo.gl/LPxesd)。なお、スティールパートナーズはアクティビストファンドで、アデランスの経営に介入しようとしていたが失敗し株を手放すに至った模様(どういう介入かというと、たとえばこんな記事:http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPJAPAN-38267420090528)。

すなわち年末時点において、もはやスティールはほとんど株を売り切ってしまい、売り圧力は現物株を渡されたファンド出資者の売りだけとなった。そして2月、日経の上昇相場と歩調を合わせるようにアデランスが大復活。75日線を抜けて今までとは異質なリバーサルっぷりをみせてくれた。

 

アデランス(2015/04/04時点週足、日足)

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『「残りのファンド出資者も売り切ったのだろう。これで売り圧力は消えた、業績の伸びは微妙だけど特殊需給によるディスカウントは相当だろう。」そう判断した僕はアデランスを1100円台で全力ロング。本日終値1330円でホクホクなのでした。』

本来はこう書きたかったのだけれど、アデランス株もってないんですねこれが。見送った理由は2つ。1つ目はスティールとのいざこざ。スティールが撤退し、前社長が復活したということは、大塚家具でたとえれば保守的な会長派が勝利したということ(?)。これを機関投資家が素直に喜んで買ってくれるか正直自信が持てなかった。2つ目はIRのテキトーさ。スティールの影響力がなくなってから開示姿勢はすこぶる悪い。英語版のアニュアルレポートは2010年で更新が止まってるし、僕がアデランスを調べようとした時はなんとコーポレートサイトが数日間メンテナンス中でアクセスできなくなっていた。「この調子だと機関投資家は買いたがらないだろうなあ」。そう思って今回のトレードアイデアはお蔵入りとなったわけだけれども、蓋を開けてみれば20%くらい値幅とれていて大後悔。下値は限られていてリスクリターン比も良かったのになんで言い訳買いすらしていないのか。

 

3/10のつぶやき

 

4/3のつぶやき

 

それにしても、スティールは自分の売りでさんざん株価下げておいて出資者に現物株を返すってなかなか酷いですねえ。

 

しょう