しょうの自由帳

自由に生きる人のライフログにしようと試みるも書けないことが多すぎて企画倒れ

鳥貴族に行ってきた。その成長性について。

先日鳥貴族に初めて行ってきたので極めて定性的なレポート。

レポート

鳥貴族中崎町店(鳥貴族 中崎町店 - 中崎町/焼鳥 [食べログ])に行ってきた。ロケーションは梅田駅はずれの雑居ビル4F。客層は若者中心。友人同士、カップル、サラリーマン、女子会、様々な用途で用いられていた。店内はカウンター席少々とテーブル席(2~8人がけ)で、床面積の割に席数が多い作り。一緒にいた友人に聞くと少なくとも週末はだいたい混んでいるらしい。「トリキいこう!」という単語は良く聞くので間違いないだろう。

料理について、メインの鳥料理は値段にしてはかなり美味いし、ボリュームもある。サイドメニューとドリンクはマズイ。飲み放題はない。

オペレーションについて。一番気になったのはオーダーミス。頼んだ料理がこなかったり頼んでない料理が来たり...それが何度もあった。しかし接客は良い。会計時、注文時に自然と客とコミュニケーションをとっており、気遣いもある。大荷物をもっていても嫌な顔せず預かってくれた。時間や注文の対応も柔軟だった。予約時間2時間、LO1時間半だったのだが、1時間半をちょっと過ぎたあたりで遅れてきた飲み会参加者が来た。そこで「時間過ぎてしまったけど料理少しとドリンクだけオーダーよろしいですか。」と伺ったら対応してくれた。こうした判断や店員の配置は、店のリーダーが行っているのがわかる(指揮者のようなイメージ)。リーダーは全方位が見えるレジを中心としたポジショニングを取って各店員に指示を出したり、もっとも重要な会計時の客とのコミュニケーションを担当したりしている。また臨機応変な対応が必要なときにはそのテーブルに駆けつける。

 

感想

味と騒々しい店内、頻発するオーダーミスを考えると、自分はリピートしたくならなかった。しかし「料理の値段と量第一、お酒はあんまり要らない」という若者はリピートするのではないか、そしてそういう若者は最近非常に多い。本当に最近の同世代は価格感応度が高いし、お酒も要らない人間が多い。こうした層に特化し、明確な色を出しているのはさすが、うまいなと感じた。

この価格帯(280円均一)を実現するために他をバッサリすて、安価で仕入れられて嫌いな人も少ない鶏料理に特化したのは英断だと思うし、ブランドとしても「鳥料理といえば鳥貴族」というイメージまでできあがっているのは凄い。これでは誰も真似できないだろう。鳥以外の食材ではこの価格帯にはできないし、鳥料理にするとブランディングで鳥貴族に負けてしまう。

加えて利益率を上げるために地味に効いているのは立地だろう。一等地にはおかず、テナント料の安い微妙な雑居ビルの微妙な階に出店している。若者は検索能力が高いし、価格感応度が高いから目に入った店に行くよりも、前々から店を選んでおく傾向が強い。だから立地もアクセスは良いが目立たなず、テナント料抑えめなところにしているのだろう。

今のところ鳥貴族は主要都市圏にしか出店していないので、まだまだ出店余地があり、売上を伸ばせるはず。また、オーダーミスを減らして、客数の割に店員数が多い現状を改善できればさらに利益率も向上するだろう。株価がもうちょっと安くなったら長期的に持つ株として買いたいな。

 

しょう