しょうの自由帳

自由に生きる人のライフログにしようと試みるも書けないことが多すぎて企画倒れ

【株の反省】地合いの読みに失敗した話(2014/12)

地合いを読む

スイングトレーダーは地合いの読みに命をかけねばならぬ。「ここで差がつく」ってやつだ。今回も地合いの読みに見事に失敗したので反省しよう。ここからは12/12時点での日経平均日足をご覧になりながらお楽しみください。

日経平均(2014/12/13時点、日足、一番右が12日、最高値が8日)

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12/11時点での僕

日経平均は下ヒゲ陽線をつけたが、上海のグダグダがしばらく続きそうなこと、世界同時株安なこと、NYも安値ではないからグズっていること、そして何より前日に日経平均がでかい陰線をつけたことから、しばらく調整が続くものと読んでいた。

 

12/12時点での僕

その後、夜間に日経平均が高値17500円台をつけ、ちょっとビビるもまだ下目線。

 

ただ、不安になって各種主体の動向を復習してみる。Twitterの投資家の方々のコメント、オンライン証券会社のセミナーに寄せられた質問(個人投資家の今の関心事がわかるのでオススメ。質問コーナーだけ見てる)、報道などから察するに、国内勢は意外と乗り遅れている人が多く、押し目買いニーズが沢山あると判明。

 

次に外資の動向を見る。夜間に先物は17500まで騰がってから17300円台まで無理やりという感じで押し込まれていたことから以下のように推測した:「12月限月先物のSQはGSがどうしても低く抑えたいんだろうな、でも市場としては上を目指したいのかな」。

 

というわけで、迷いながらも「少なくとも年末は上目線、しばらくはボックスかもだけど下にはあまりいかないかも」という結論をつけた。

 

これでザラ場が上髭のない陽線で終わるならこの予想で正しかっただろう。しかし、ザラ場は前場から不自然だった。

 

日経平均(2014/12/12、5分足)

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終わってみると上髭陽線、これだけでもまずいが、日足で見ると10月の暴落にそっくり(もう一度日足チャートをご覧ください)。

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しかし、寄り前に「年末まではブル」と言い聞かせてしまった僕は「しばらくボックスかな」程度に捉えて売りポジ増やさず終了。

 

しかし、夜になると雰囲気一変。ダウ大幅安(しかも好材料のはずの指数を無視して下げ)。

これを無視して下げ。連れで日経平均も下げっ下げ。やっぱり来週以降は下げるのかーという結論になりましたとさ。

 

 

 

どこがいけなかったのか

さて、下げ目線→上げ目線→下げ目線と見事に振り回されてしまったわけだが、何が行けなかったのだろう。

原因1:時間軸の無視

押し目買いニーズは沢山ある

・年末(大納会)にかけてはブル

この2つの推測は今でも正しいと考えている。しかし、よく考えてみると年末まで2週間もあるじゃないか。来週全部陰線引いても再来週明けに戻しの大陽線がきて、日経平均17800付近まで戻すことだって容易にできる。確かに年末にかけてはブルなのだが、時間軸を履き違えていた。まだ年末まで調整する時間的余裕があるのだ。

 

原因2:ギクシャクの放置

投資主体動向以外の指標はハッキリと調整局面を示していたし、12/12の後場の雰囲気もかなり悪かった。こうしたギクシャクしたストーリーを無視して主体動向を過信していた。予想するなら事実に優先順位をつけて無理なストーリーを描くのではなく、複合的にみてスッキリする「完美な予想」を目指せと自分に言い聞かせたい。これは本当に良くない。思考回路が偏って、心の奥底で感じている違和感を無視してしまっているんだ。

これさえなければ、「いや待てよ」と考えなおし、原因1(時間軸の無視)に気づけたはずだ。そして全力ショートを仕込めたはずだ(これで週明けアゲアゲだったら笑えますね)。

 

最近は急に反省点が増えてきた。見える範囲が増えただけに、いかに自分が未熟だったかと毎日毎時間思い知らされる(そして損をしている)。個別銘柄への対峙、市場全体との対峙、あらゆるスケールにおいて反省点ばかりだ。そして思い返してみると一度経験したことを繰り返していることも多い。これではダメなんだ。高みを目指すには、こうした基本的なことは当たり前にできないとダメなんだ。「精緻な銘柄選定」、「最高のポジショニングポイント、利確ポイント」なんて考えている場合じゃない。

 

しょう