【株の反省】空売りスイングの手法:加熱中でも仕込める銘柄はある(2014/12、富士フイルム、ケネディクス)
12/9、10にかけて日経平均は続落、空売り勢が爆益の展開となった。そんな中僕はうまく空売りを仕込めておらず、からっきしの結果。そもそもなぜ仕込めなかったか。それは下落途中で売るのは難しいからだ。上昇相場に比べ、下落は早い。半年かけて上げた分を1週間で全戻ししてセリングクライマックスが起きて、上昇相場に転ずるなんてことはザラにある。だから下落途中で空売りに入るとその瞬間に焼かれかねない。だから怖くて入れない。デイトレはできても持ち越しはできず、空売りで一番インパクトの大きいGDを撮りそこねてしまう。そう、空売りは下落前に仕込んでこそなのだ。
では、どうすれば下落前に仕込めるか。下落前は往々にしてかなり過熱感のある相場だから、数日仕込むのが早かっただけで上昇相場に焼かれてしまう危険性だってある。しかし、いくつかの銘柄は上昇相場であっても騰がる確率が低く、下げ相場時には他と同等に下げてくれる「お得な」銘柄がある。それが、「今まで散々上げてきて天井前に力尽きた銘柄群」だ。
たとえば、2014年12月でいえば、富士フイルムやケネディクス。富士フイルムは6月から散々上げてきて、11月にはエネルギー切れ、指数の上昇にも反応しなくなっていた。ケネディクスは10月末の日銀砲以来いい感じに加熱し、こちらも11月末にはエネルギー切れの様相だった。
富士フイルム(日足)
ケネディクス(日足)
これらの銘柄は、たとえ天井を数日読み誤ってショート後何日か上昇相場が続いたとしても、大した騰がり方はしてこない。むしろ下げるか、ヨコヨコくらいでいてくれる(※)。そして加熱後に必ず来る下落相場ではきちんと下げてくれる。
※もし多少騰がってしまって評価損が出ても我慢したい。下落相場で大きく取るための小額の税金だ。
天井を読むのは難しい。本当に難しいが、天井付近は読むことができる。天井付近のまだ上昇相場のうちから、下落相場でもきちんと利益が出せるよう余力でショートも積んでおきたい。