しょうの自由帳

自由に生きる人のライフログにしようと試みるも書けないことが多すぎて企画倒れ

【株の反省】過去のことは過去のこと。今をみて判断する(2014/9/8、OaK、旭有機材工業)【サンクコスト】

「サンクコスト」という言葉があるが、投資において「これまで投下した資金や労力を意思決定の材料にすること」はNGである。だから「40万円の損は確定させられないので、上がるまでホールドし続けよう」という意思決定をしてはいけない(※)。
※「40万円損だけど、ここが底値だと思うからホールドし続けよう」はアリ

よくあるもっと身近な例としては、Wikipediaの説明がわかりやすいので引用させてもらう(埋没費用 - Wikipedia):

例1:つまらない映画を見続けるべきか

2時間の映画のチケットを1800円で購入したとする。映画館に入場し、映画を見始めた。10分後に映画が余りにもつまらないことが判明した場合に、映画を見続けるべきか、それとも途中で映画館を退出して、残りの時間を有効に使うべきかが問題となる。

  • 映画を見続けた場合:チケット代1800円と上映時間の2時間を失う。
  • 映画を見るのを途中で止めた場合:チケット代1800円と退出までの上映時間の10分間は失うが、残った時間の1時間50分を有効に使うことができる。

この場合、チケット代1800円とつまらないと感じるまでの10分が埋没費用である。この埋没費用は、上記のどちらの選択肢を選んだとしても回収できない費用である。したがって、時間を浪費してまで、つまらないと感じる映画を見続けることは経済学的に合理的な選択ではない。途中で退出して残りの時間を有効に使うことが経済学的に合理的な選択である。しかし、多くの人は「払った1800円がもったいない。元を取らなければ。」などと考え、つまらない映画を見続けることによって時間を浪費してしまいがちである。

 

例2:チケットを紛失した場合

ある映画のチケットを1800円で購入し、このチケットを紛失してしまった場合に、再度チケットを購入してでも映画を見るべきか否かを検討してみよう。チケットを購入したということは、その映画を見ることに少なくとも代金1800円と同等以上の価値があると感じていたからのはずである。一方、紛失してしまったチケットの代金は前述の埋没費用に当たるものだから、2度目の選択においてはこれを判断材料に入れないことが合理的である。ならば、再度1800円のチケットを購入してでも、1800円以上の価値がある映画を見るのが経済学的には合理的な選択となる。[1]。しかし、人は「その映画に3600円分の価値があるか」という基準で考えてしまいがちである。

 

結局、過去の投下資本は回収できないので、株の投資判断においては、「(過去と関係なく)これから値上がりするか値下がりするか」だけを考えなければならない。しかしこれが案外難しい。本日もこの件で大きな失敗をしてしまった。

 

1.OaKキャピタル

朝の株価と出来高が良かったので353円で3,000株購入。370円台の20,000株の大きな売り板をみて、「370円台は超えないな」と判断し363円で指値売注文を出した。

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これが刺さらず株価は急降下。「やばい」と思ったものの、意外と340台~350円台で保ってくれていたので、「また噴くだろう」と363円台の売り注文を出したままホールドしていた。正直、「350円台で保ってくれて次に急騰するならば、370円台の売り板は楽勝で突き抜けるだろう」と内心思っていた。しかし、「本来は363円で売っていた株。欲張るのはよくない」と363円の指値売りをセットしたまま放置。

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結果、350円台保ち合い後の急騰で397円まで上昇。363円で売った機会損失は12万円以上となった。保ち合いになった時点で当初からの前提条件が変わったのだから、注文を解除しておけばよかった。本当に残念。

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2.旭有機材工業

9/4(木)の後場に278円で10,000株購入。しかし後場から気配が悪く、270円で損切り。8万円の損を出してしまっていた。結果的にこの判断は正しく、その日は263円で引け。

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しかし、次の日から260~270円で保ち合い。「もしかしたらまだ上がるかも」と思いつつ観察しながら放置。そして来る9/8(月)。278円の高値スタートで一旦下げて、回復基調。普段の自分なら即買う5分足チャートと板が出来上がっていた。しかし、前回8万円もの損を出した僕は「また損したらどうしよう。一度損した株って呼吸が合わないことが多いし」と考え、結局275円3,000株を買わないことにした。

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10分後。やはり株価は上昇。前場だけでも285円タッチしたので、機会損失は3万円だ。

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「今とこれからだけを考えて投資する」これを今後は徹底したい。

 

しょう