東京ナンパ敗戦記~IOIとはなんだったのか~
IOIしかない
某日。六本木で知り合った子(受付嬢)と会うことに。今までのアポで一番素敵な子で、やや心臓バクバク。なんと待ち合わせ場所は相手の家。玄関で会って相手宅徒歩圏内の飯屋へ入る。道中色々聞いてくる(IOIその1)。
女「昨日LINEでいってた六本木のあれって何だったの?」
しょう「あれはただの真面目な内容の会議だよ。」
女「あの後遊んだりしなかったの??」
しょう「全然。終電で帰ったよ。」
その他、仕事のことやら京都でのことやら質問は止まらない。相手へのネガを交えつつ、楽しませつつ歩いていると、前方から女の子がやってくる。マンションの隣人で、よく一緒に遊びに行くらしいらしい。
友人「え、もしかしてー!?」
女「え、ちがうちがう!」
と否定するも女はまんざらでもない様子、笑顔(IOI2)。これはラッキーだった。
女「あの子には彼氏ができたら連絡することになってるんだー。そんな仲なの。」
ここからスムーズに元カノや過去の恋愛遍歴の話へ。店のカウンター席(お得意パターン)についてからもしばらくはその話。普通のイケメン好き、韓流好き、夢見る夢子ちゃん。タイプはと聞くと短髪とか、目が大きいとか、しょうに近い特徴を挙げてくる(IOI3)。「なんでこんなに性格正反対なのに、こんなに気が合うし、一緒にいるんだろーね?」(IOI4)。「写真撮ろうよ♪」とカップルっぽくツーショットの写真も取った(IOI5)。もちろんボディータッチ、手つなぎも全く問題ない(IOI6)。
写真や動画も見せてくれた。地元に帰った時の写真、旅行に行った時の写真、アナ雪の歌を友達と歌ってる写真。一つ見終わっては見つめ合って笑顔を交わし、共感を高めていく(IOI7)。たまに男が写ると、「この人はゲイでー。」とか「この人は目の前の家にずっと住んでるおさななじみで。」とか彼氏でないことを丁寧に否定もしてくれた(IOI8)。
もう十分にIOIを確認したので、相手がトイレにいっている間に飯をかき込んで、食べ終えてしまう。「とりあえずいこっか」と席を立つ。会計はもちろん割り勘。1時間ほどで店を出る。
女「どうやって帰るの?それともうちまで送ってくれる?そうだと嬉しいな♪」(IOI9)。
道中はアナ雪の『雪だるまつくろう』、『扉開けて』を振り付け付きで歌って帰る。英語版の歌詞しかしらなかったので若干苦戦したが、相手はもうノリノリ。
女「どこにも出口のない日々が、突然変わりそう♪」
しょう「I've been searching my whole life to find my own place...♪」(←英語しか知らない。アホ)
女&しょう「変わるー、君と出逢えて♪」(お互い指差す)
女&しょう「全てが初めてのときめきだよ~♪」
女&しょう「二人だから~♪扉開けて~♪」(見つめ合って微笑む)
でかいIOIいただきました(IOI10)!道中通るコンビニをチラ見してくるあたりも家へあげることを明らかに意識している(IOI11)。
家の前、説教
家の前につくと、とりあえずマンションの玄関付近で腰掛けて話す。テンション高い。これでいけなきゃもう女を信じたくない。
しょう「喉乾いたし、すわり心地悪いから、終電まで部屋で話そうよ。」
が、しかし
女「部屋は嫌!もう男は部屋に入れないって決めたんだ。今いい感じの人も他にいるし。だったらもう帰ればいいじゃん。」
え!?グダるの!? まてまてここまでは普通のグダだ。つーかいい感じの人ってだれだ。話しちげぇーぞ。
しょう「いや、昔○○が色々あったのはわかるよ。でも、今度はダイジョブだって(抱き寄せる)」
女「いや、ダメなの。しょうとは住んでる場所が遠距離だからそもそもそういうの無理だし。前まで色々不安だったけど、今やっと安定した付き合えそうな人がいて...。しかもそもそもしょうは...。」
以下説教タイム。ほんとうに意味がわからなかった。
女「そもそもしょうは不器用すぎるんだよ。こんな不器用な人はじめて見た。もっと普通の人はうまくやるよ。さっき手掴んだのとか、あから様に強引すぎるところもあるし。積極的な人が好きだけど、タイミングがあるでしょ。仕事はできそうなのに、ほんとそっち(恋愛)は慣れてない感じ。」
女「しょうは若いんだし(女が1年弱(笑)年上)、もっと遊びなよ。遊び慣れてない感じがする(そこはごもっとも)。もっといろんな人と付き合って、いろんな経験をしなさい(うーん確かにスペ高経験は少ない。けど周りの男と比べたら多いはずなんやけどなあ)!」
女「私みたいな人が言わないと気づかなかったでしょ。ほんとなおしたほうがいいよ。」
トドメに、「次あった時に変わってたらまた何かあるかもね。」といわれ、終了。最後はただただ聞いて怯えてるだけ。みすぼらしく帰宅。確かに、飯屋で「しょうって意外と不器用だよね。」という伏線はあったけど、それを無視できるほどのIOIsもあた。
家の前に至る過程のIOIsから考えるとほんとうに意味がわからなかったけれど、指摘されたことは結構マトモで心にグサグサと刺さっていた。もしかしたら相手はIOIを出して、それに応じてどう対応するのかをある意味試していたのかもしれない。その点では確かにしょうは反省すべきところが多かった。特に飯屋から家までの道中はIOIの多さに安心し、キスなどのアクションはしなかった。道中いいタイミングでキスでもしてれば部屋INできた世界線もあったのだろう。これがスペ高の洗礼か。
今までアポした中で一番タイプだった人にコテンパンにされ、精神的にやられたしょう。地元の幼馴染でも飲みに誘ってなだめてもらおうと思ったが、そんな時間があるなら街へ繰り出して自己鍛錬をしたほうが生産的であるとすぐに気づき、やめた。失敗でめげてはいけない。失敗を糧にして、その悔しさをバネにもっと必死になるのが正しいあり方だ。しばらくは無い余暇を絞り出してピックアップマシーンになる必要がありそうだ。
There Must Be More to Life Than This...
しょう