しょうの自由帳

自由に生きる人のライフログにしようと試みるも書けないことが多すぎて企画倒れ

【4.仕事2/2】シンガポール移住情報【雇用、起業】

シンガポールの移住可能性について検討中。テーマはこちら:

1.環境(気候、空気、水、食、街)→記事

2.文化(国民性、言葉、宗教)→記事

3.生活(住居、交通、娯楽)→記事

4.仕事(経済、産業、雇用、起業)→記事1今回

5.恋愛(容姿、性格、恋愛観、結婚観)→記事

6.教育(育児、学校、進路)→記事

シンガポールには自身が住んでいたこともあるので、実体験や知り合いに聞いた話、一部ネットが情報ソースになっています。特に今回は堅い話の割にはイメージ論が多いので、あくまでも雰囲気を味わってください。

 

本日は、4.仕事(経済、産業、雇用、起業)の続き(その2)総評はC(普通)。シンガポール全体の成長率は高いが、人材市場や事業環境はレッドオーシャン化中。環境的にもムズカシイ点が多い。日本人であることが特別有利になる状況もない。厳しい環境なのは確かだけれど、会社愛や理不尽な長時間労働を強要されないだけでも日本よりマシと思う人は多いハズ。なんだかんだいって人生の大部分は働いて過ごすわけで、自分にあった労働観の根付いた国で働きたいですね。

 

 なお、本テーマについてはだらだら書く割にあまり詳しくありません。詳細、正確な情報がほしい方は、日本語ソースだと下記ブログなどが参考になるはずです:
今日もシンガポールまみれ by うにうに
ぬるりと生きる by シン ※閉鎖中

あとはググりましょう。シンガポール政府のページもかなり見やすいのでオススメです。

 

◆雇用

概況

キーワードは「資格・学歴社会」と「流動性」。シンガポールは本当に資格や学歴がモノを言う。資格さえあれば職に困らず、逆に資格など、実力を証明できるものがなければ憂き目を見る。だから、大学在学中や就業中に何かしらの専門的資格を取る人は多い。学歴で言えば、たとえば初任給はS$1,500~2,000(12万円~16万円)の人(ポリテクや普通の大卒)もいれば、米国や現地トップ校(NUS、NTU)を出てS$5,000(40万円)くらいもらってしまう人もいるらしい。
そして流動性も高い。日本では想像できないが、フットワークがめちゃくちゃ軽い。よりよい待遇の職場があれば、ものの数ヶ月、時には1ヶ月程度で転職検討の段階から実際に離職・転職をしてしまう。上司も部下も対等なビジネスパートナー。給与交渉・労働環境で不満があれば彼/彼女はすぐに他の職に移るだろう。新卒採用も、お試し採用といった意味合いが強い。試用期間中に成果が出なければ解雇もあるとのこと。

日本人

駐在の場合。日本レベルの給料+駐在ボーナス(コンド住居費・学校費会社持ち、その他給与ボーナス)があるのが一般的。日常生活する分にはシンガポールの方が物価が安いから、相当リッチな生活ができる。ハマると帰りたくなくなること必至。格安でメイドも雇えちゃうから、時間を持て余した奥様方が昼間からコンドミニアムのプールでひなたぼっこしたり、自由気ままに日本人奥様コミュニティで世間話に花を咲かせたり、ショッピングしたり、グルメを堪能したりしている。日本人会館のクラブ活動に参加する人も多い。羨ましいですね。

現地採用の場合は、日本人が未経験(新卒待遇)で就職する場合の初任給はSG3,000(24万円)くらいだろう。3年~5年の職歴がある領域ではSG6,000~10,000(48~80万円)のオファーもある。S$10,000だと管理職クラスかな。基本的には英語でコミュニケーションできることが前提だが、日本人採用だと、流暢な日本語と最低限の英語でOKと言ったケースもある(キャリアパス的にはリスキーなので非推奨)。こうしてみると日本と同じような給与待遇だが、ここはシンガポール。家賃が大きな負担となり、結構生活はキビシイ。そして一般的にはシンガポールにおける外国人の就職・転職機会は限られている。E-passに該当する管理職は別だが、その他専門職、一般職に適用されるS-passの場合、外国人雇用枠に限度があり、更に外国人雇用税が高く着くため。特に英語が苦手で、フットワークがないと考えられている日本人にとってはコネがなければ仕事が見つけにくい環境だ。
それでもコネ無しで現地採用にチャレンジしてみたい、という方は転職エージェントや転職ナビサイトを使うといいだろう。選ばなければ仕事はあるし、査証もS-passなら結構通るので安心を。むしろ移住してからが勝負。下記に上げる業者が有名かな。

 

◆起業

概況

 産業に乏しい政府は起業を熱烈支援している。税金が安いだけでなく、SPRINGという機関が資金、運営、技術開発について支援をしてくれる。SPRING経由で税金の控除を受けられる場合もある。NUS(シンガポール国立大学)もNUS Entrepreneursip Centreを作り、起業を支援している。その他制度面でも起業環境は整っている。
政府が熱烈なエールを送る中、シンガポール東南アジアシリコンバレーとして機能できているかどうかといわれると、疑問も多い。実際に世界的な企業が生まれているとは言いがたい状況だ(スモールビジネスは多いかも!)。要因として考えられるのは、まず第一に内需の少なさ。シンガポールGDPは埼玉県ほどしかない。「シンガポール東南アジアのハブ。周辺のマレーシア、インドネシアベトナムに拡大すればいいじゃないか」という声が聞こえてきそうだが、アジアの多様性がそれを阻む。言語的、文化的、政治的問題が事業拡大を妨げている。加えて問題なのがシンガポール人の国民性だろう。彼らは過剰な学歴・資格社会でより良い給料をもらえる就職先を獲得するために努力してきた。それを捨てて起業するものがどれだけいるだろうか。また、ガリ勉体質、徴兵制などは優秀な労働者を生むことはあっても優秀な起業家を生むことは少ないのだろう。

日本人

シンガポール進出支援をしている会社は山ほどあるので、詳細は問合せてみましょう。シンガポールに進出して一発当てようとする日本人は多いかもしれない。話題性、地理的近さに加え、東南アジア中の情報が集まってくる。何よりもEntre-passという制度もあり、金さえあればシンガポールに進出できるからだ。しかし、それが簡単かどうかはわからない。前述のようにシンガポールでの起業は環境的に思ったよりも難しいし、今では競争も熾烈だ。80年台~90年代前半の日本人起業家には成功者が多いが、それは外部環境がよく、競争も少なかったからだ。今となってはみんなが群がっているので、旨味は少ないだろう。
また、日本人が独自の価値を出せる点としては、日本関連のビジネスが考えられるが、シンガポールは対中依存を高めており、また世界的にも日本の立場は凋落傾向なので、立場は危ういのではないか。

 

そうはいってもぜひ多くの日本人にはチャレンジをしてほしいと僕自身は思っている。失敗しても意外と失うものって少ないし、失敗した後に道は自ずと開けてくる。人生一度きりなんだから納得行くものにしてほしい。無難で安全だけれどツマラナイ人生なんてゴメンだ!!そういう意味で「海外起業のしやすい国、シンガポール」というのはありがたい存在だと思う。

 

There is no time that should be spent on doingwhat you don't want to do.

しょう